帽子刺繍屋を始めたきっかけ


初めて帽子刺繍機なるものを知ったのは平成4年ぐらいでしょうか、今から20年ほど前になります。

アメリカの刺繍専門業者向け雑誌[Stich magazine]の広告です。

そこにTajimaというメーカーの帽子専用刺繍機の広告があり、
帽子全周囲にぐるっと刺繍ができるというのが売りで、長い列車の刺繍が施してありました。

父である社長はこれはすごいと感銘し、「全周囲に刺繍できるのがすごいんだ!」といきまいていましたが、
僕はそう思わなかったのです。そこまで刺繍をする人がはたして何人いるだろうかという事と、
その刺繍には大変時間がかかるので、という事は刺繍の値段もかなり高くなるのです。

それより正面に1文字いれたり、自分の名前を入れたり、そっちの方がずっと需要があるのではないかと思いました。

ともあれ、画期的な製品であり、従来のものといえば刺繍をするたびに枠ががたつき、つばの影響で(つばが機械にあたるので歪んでしまう)ろくな刺繍ができなかったのです。

そこでまずメーカーから実際に刺繍機を借りて店頭で販売してみました。
メーカーさんも売りたい一心なので喜んで貸していただけました。

やってみると実にそのとおりで、名前の刺繍か1文字イニシャルの刺繍かどっちかでした。
(もっとも全周囲刺繍はとてもではなく時間がかかるのでそもそも受けなかったのですが、それに事前にテストで刺繍してみると見事に曲がって入ってしまいました。やはり宣伝用と実際は違うのだと感じました。)

そんな経緯で僕のインターネット刺繍屋家業がスタートしたのです。

bousicom

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