ネガティブブランチ

TOCには3つのツールがあり、
それぞれ、下記のような役割を持ちます。
(1)クラウド
   ・・・問題を分析し、解決策を見つける。
(2)ネガティブブランチ
   ・・・解決策の実現可能性を確保する
(3)I/Oマップ
  ・・・解決策の実行可能性を確保する。
今度は2番めのネガティブブランチを考えてみました。
P42からは主人公アレックスと息子のデイブとの話になります。
デイブが、アレックスが2週間出張に行っている間に、自分に車を貸してほしいとねだってきたのです。
これにはアレックスは難色を示します。とりあえず「考えておく」とだけ伝えてお茶を濁しました。
それでは何故貸してはいけないのか、ネガティブブランチを用い、アレックスの気持ちになって考えてみました。
ネガティブブランチでは、「アイデア」や「解決策」における、未来の心配な事を書き出していきます。
●とりあえずあげてみました。
・デイブに車を貸すと、デイブが事故を起こす可能性がある。
・デイブに車を貸すと、車が傷つく可能性がある。
・デイブに車を貸すと、デイブは車を使って当然と錯覚してしまう。
・デイブに車を貸すと、自分が車を自由に使えなくなる。
こんなところでしょう。
・デイブに車を貸すと、デイブが事故を起こす可能性がある。
・デイブに車を貸すと、車が傷つく可能性がある。
の2つですが、これは車を貸したから、という理由に起因するものではなく、
免許を取得して車を運転する以上、起こりえる事かと思いますので、
今回デイブに車を貸せないという理由にはなりません。
どうやら、下記の2つの事ではないでしょうか。
・デイブに車を貸すと、デイブは車を使って当然と錯覚してしまう。
             ↓
・デイブに車を貸すと、自分が車を自由に使えなくなる。
それならば、
「デイブが車を使って当然と錯覚してしまう」事がないように考えて行けばよいのではないでしょうか。
それにはどうしたら良いでしょう。
「期限付き」=「出張の間だけ」貸すという事ではどうでしょうか。
出張から帰ってきたら一切乗ってはいけない、そういう条件付きで車を貸す。
これならば、良いアイデアです。
一応私達はそういう結論を出しました。
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クラウドを使った解決策

今回は「ザ・ゴール2」から

P5~P49を読みました。
今回は、この章に出てくる2つのツール
(1)クラウド
(2)ネガティブブランチ
について、考えてみました。
上記2つに
(3)I/Oマップ
を加えて思考プロセスの3つのツールとなるようです。
このI/Oマップについてはまた後の章で出てくるようです。
さて、今回の章の中では
主人公のアレックスと娘のシャロンとのやりとりが題材として描かれています。
シャロンが週末の土曜日の夜にパーティーに招待されたのですが、帰宅時間が12時になるとの事。
アレックスはこれを許しません。
10時までに帰宅するならば良いという条件を出します。
しかしこの条件にはシャロンが納得しません。
シャロンは泣きながら自分の部屋に戻っていきます。
そこで、アレックスはジョナ博士から教わった交渉テクニックを使ってみる事にします。
ジョナが示したガイドラインは次のとおりです。
(1)「適切な妥協案が見いだせないような交渉状況に陥ったら、すぐに対話を中止しなさい。これが最初のステップである。」
(2)「いかに交渉が感情的になっても、相手を責めるのではなく、適切な妥協案を見いだせない対立状況にお互いとらわれてしまったことが問題なのだという事を認めなければならない。」
(3)「正確に「雲=(クラウド)」(対立解消図)を書く。」
そこでアレックスは3番目のステップをためしてみることにします。
書きだしたクラウドは次のようなものでした。
IMGP5679-1.jpg

「10時までに帰宅」と
「12時までに帰宅」
という2つの行動が対立しています。
最終的にはこの2つの対立している理由を考え、それに対する解決策を見つければ良いのです。

それぞれの行動に対しては理由があります。(ニーズと呼びます)

「10時までに帰宅」のニーズは「安全のため」
「12時までに帰宅」のニーズは「仲間はずれにされないため」
です。
さらに、それら2つには「共通の目標」があります。
一番左の「健全な家族生活を営むため」です。
本当の両者の目的はこれなのです。
ここまでは書籍に書いてあるとおりです。
私達はやったことはまず、
「ニーズ」が満たされない理由をそれぞれ3つづつ考える事から始めました。
まず、
1. 「10時までに帰宅」のニーズが満たされない理由は、
  (1)10時までに帰宅できないと、自力で帰宅できる交通手段がなくなるから。(バス等)
  (2)10時までに帰宅できないと、犯罪等に巻き込まれる可能性があるから。
  (3)10時までに帰宅できないと、家族と連絡が取れなくなるから。

2. 「12時に帰宅」のニーズが満たされない理由は、
  (1)12時に帰宅しないと、パーティーを中座する事になり、場をしらけさせてしまうから。
  (2)12時に帰宅しないと、帰った後悪口を言われそうだから。
  (3)12時に帰宅しないと、次から誘われなくなりそうだから。

このような理由を考えました。
この場合、「12時に帰宅」の理由は単なる思い込みなのですが、そこはまだ年端もいかない子どもの事、仕方がありません。
そもそも大人ならばこんな対立はほぼ存在しないでしょう。
アレックスのニーズを考えてみました。
1. 「10時までに帰宅」のニーズを満たすためにはどうやら、
「夜間に安全に帰宅する手段」があれば良い、という事ではないでしょうか。
そこで、上記図の対立の横に、
(理由)
「夜間に安全に帰宅する手段がわからない」
と書き込みました。
これを解決する方法があれば、対立が解消されるはずです。
それならば、
●「アレックスが12時に車で迎えに行く」という【解決策】はどうでしょうか。
これならば、
「安全のため」というニーズと、
「仲間はずれにされないため」というニーズが両方満たされると思います。
これでクラウドを使って対立の解決策が見つかりました。
私なりに思うのは、ほとんどの経験ある大人はすぐに解決策がわかってしまうために、
ここまで順を追って理論的に考えるという事をしないと思うのです。
すぐに解決策を見つけてしまう人も多いでしょう。
それ故に、対立が起こりやすくなるとも言えますし、
また、重大な何かを見落としてしまう可能性もあります。
ごくごく簡単なものでも一度クラウドを使って、理論的に確かめてから実行に移すという事は
大事な事なのかもしれません。
もちろん、このツールを充分活用できるスキルをまずは習得しなければなりません。
そのためには数多くの事例を解いていくという訓練が必要なのかもしれません。
IMGP5679.jpg

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