『ゴールドラット博士のコストに縛られるな!』 
「PART3 スループットワールドの意思決定プロセス」




【今回のテーマ】は 

著書 『ゴールドラット博士のコストに縛られるな!』 
から、
「PART3スループットワールドの意思決定プロセス」(p95~p130)を取り上げました。
販売価格$90の製品Pが100個/週 販売でき、
販売価格$100の製品Qが50個/週 販売できる場合のこの会社の最大利益を求めよ、という問題です。
(業務費用は$6000かかるものとし、A.B.Cそれぞれのワーカーは2400h/週という制約があります。)
製品P、製品Qの工程のフローチャートが示され、それぞれに携わるワーカーと、1個生産するための時間が記載されています。
材料費もそれぞれ指定されています。
●答えを見ずにまずは自分で考えてみました。(書内ではそのように推奨されています)
クイズになるぐらいですから、おそらくフル稼働はできないのだろうなと思い、見ていきますと、
案の定、ワーカーBの稼働時間が足りず、製品P100個、製品Q50個すべてを作る事はできません。
作るべき製品の組み合わせ(プロダクトミックス)を考える問題なのです。
考えていくうちに頭がこんがらがってしまったのですが、直感的にスループットが大きい製品Qをすべて作った方が良いのではないかと思いました。
製品Qを50個作ると残りの稼働時間でできる製品Pは60個となります。
これで計算すると、利益は▲$300となり、なるほど、マイナスなのか、多分これは正解だろう。^^と思いました。
ところが答えを見ると全く違ったのです。
「えー、そんな馬鹿な!」それが率直な感想でした。
何故?その思いばかりが頭をめぐりました。
理由はこうでした。
私はやはり旧来のコストワールドの考えに取り憑かれていたのです。
(コストワールド)は製品の利益から考える
 に対して、
(スループットワールド)は制約条件から考える
 のです。
(コストワールド)の発想では、極力利益額の大きいものをたくさん作る、というのはごく自然な発想だと思います。
ところがこれが大きな落とし穴なのです。
(スループットワールド)の発想は製品を生み出すために費やされる制約条件の割合を考えなければならないのです。
ここでいう制約条件の割合とはワーカーBの作業時間の事です。
製品P 1個のスループットは$45、
製品Q 1個のスループットは$60
ここだけで判断すると製品Qの方がよさそうです。
ただ、
ワーカーBが製品P 1個を作るために必要な時間は15分、
ワーカーBが製品Q 1個を作るために必要な時間は30分
でした。
ここで、スループット÷時間(スループットダラーズ・ミニッツ)を出しますと、
製品P・・・・ 45/15 =3
製品Q・・・・ 60/30 =2
なんと製品Pの方が上なのです。
従って製品Pを100個、余った時間で製品Q30個を作ります。
これが利益を最大化する意思決定なのです。
これで計算しますと 利益額$300となり、上の例とは$600もの開きがでます。
意思決定を間違うと利益もこんなに変わってしまうのですね。
●そこで自社の中にこれを適用できる方法は?という話になりました。
現実的にはお得意様のオーダーや納期のある特急仕事などもあり、製品ができあがらなければワーカーが残業してでも収めるというのが
当たり前なのですが、
一応それは置いておきまして、残業をしないという前提で考えてみました。
多数くるオーダーの中でやむを得ず断ってしまわなければならないオーダーが出てきた場合にどうするのか。
今時点の考えでは
「工程数が少なく(作業時間が少なく)、スループットの大きいもの」を優先的に受けるべきという答えを出しました。
(お得意様のオーダーや将来的なものを見込んだ受注はもちろん無理してでも受けるべきです。でもここでは一応別物として考えます)
早速私のところでも、オーダー1件あたりのスループットと作業時間の算出をできるようなシステムを作ってみたいと思います。
(システムといってもEXCELやファイルメーカーなどの簡単なものでもできそうです)

bousicom

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